近年、イクメンという言葉が浸透してきたようにパパがママをサポートとしながら夫婦で育児をすることも珍しくなくなりました。しかし日々の労働に疲れ果て「育児をする余裕がない・・・」というパパが多いのも事実です。
そこでおすすめしたいのが“間接育児”というやり方です。直接的な育児ができなくても間接的なサポートによってママを助けてあげましょう。
いきなり赤ちゃんの世話はハードルが高い
育児の手伝いをしたいというパパも多いですが、いきなり直接的に赤ちゃんの世話をするのはハードルが高いといえます。慣れてないのに「おむつを替える」「寝かしつける」といったことをしてもなかなか上手くいかず、逆にママの手を煩わせてしまうこともあるでしょう。そこでパパはまず“間接育児”から始めることをおすすめします。
間接育児とは直接的に育児をするのではなく、家庭内にあるいくつかの仕事をパパがこなすことでママの育児をサポートしましょうという考え方です。洗濯、皿洗い、ゴミ出しなど、ママにとって負担となる家事全般をパパが積極的に行うことで間接的にママの育児を助けます。パパにとっても家事全般であれば直接的な育児よりもハードルが低いといえます。
ちょっとした家事の手伝いがママの育児の負担やストレスを軽減させているということを意識してみましょう。
まずはママの負担を減らすことを目指そう
ママがパパにやってほしい家事の順位を見てみます。最新の調査では以下のようなデータが出ています。
1位 食器洗い
2位 休日の料理
3位 子どもとの入浴
4位 子どもとの外出
5位 洗濯
6位 お風呂やキッチンの掃除
7位 ゴミ出し
8位 室内の掃除
9位 買い物
10位 布団干し
こうして見てみると食器洗いや料理など毎日こなす家事ほどパパにやってもらいたいと思っているママが多いようです。それだけ日常的な家事はママにとって負担が大きいということでしょう。食器洗いはパパに積極的にやってもらいたいところですね。料理は献立を考えるところから始まります。買い物、調理、後片付けと大変な家事です。近年はネットで簡単レシピを掲載しているサイトも多いですから、料理が苦手なパパもぜひチャレンジしてみてください。“料理上手なパパ”になれるとパパの株は間違いなく上がります。
その他、ランキングにある家事のなかで自分のできるところから行いママをサポートしていきましょう。
育児は夫婦で協力して!
日本にはいまだに「家事はママがするもの」という古い考えを持った男性も多いです。しかし、それはもはや子育て後進国の考え方です。フィンランドやスウェーデンといった北欧の子育て先進国では「育児は夫婦ふたりでやるもの」という考えが一般的です。
しかし、夫婦で育児を積極的に行うという場合にも注意点はあります。それは家の中にまるでママが二人いるかのような“ダブルマザー状態”になってはいけないということです。例えば子どもがいけないことをしたときママに叱られ、同じようにパパにまで叱られたら子どもは慰めてくれる心の拠り所を失ってしまいます。パパがママと同じレベルで育児に熱中しすぎて子どもが笑顔になれないのなら、それはそれで大きな問題です(子どもの心に問題が生じることがあるからです)。
間接育児のパパの役割はママを助けてママのストレスをなくし、ママを笑顔にさせてあげることです。ストレスがなくなってママが笑顔になれば子どもも笑顔になります。そこに安らかな好循環が生まれるのです。
まとめ
“完璧な家族”というものはどこにも存在しません。パパもママも至らない部分は多々あるはずです。夫婦で意見が対立することもあるでしょう。しかし、そのどれもが学び、勉強になり、成長の糧となります。パパも間接育児を日々こなしていくことでいろんなことに気付くことができるはずです。
ひとつ行動を起こせば家族内での意識も変わっていきます。まずはできるところから間接育児を始めてみましょう。