子どもに限らず親も悩みによく上がってくるのがアレルギー。子供の場合はハウスダストなども気になりますが、最近よく耳にするのが「寒暖差アレルギー」。実は私もこれ。
寒暖差の激しい環境にあると急にくしゃみや鼻水が止まらなくなることありませんか?夏場に汗をかいた状態からクーラーの効いた部屋に入ったり、温かい部屋から冬の寒い外に出たりした際にこの現象が起こる事が多いそうです。
実はこの症状ってアレルギー反応が原因だということをご存知でしたか?
アレルギー反応といえばウイルスのような異物が体内に入ることで起こることと思われがちですが、実は寒暖差によっても引き起こされることがあるのです。
この寒暖差によって現れるアレルギー反応を「寒暖差アレルギー」と呼びます。
今回はこの寒暖差アレルギーについてご紹介させていただきます。
寒暖差によるアレルギーにご注意を
ではまずはどうして寒暖差によってアレルギー反応が起こってしまうのか?
まず初めに人体の構造からご説明させていただきますが、人間の体というものは気温が低いと血管が収縮し、高い時には血管が広がります。こうして体温調節を行っているわけです。
この一連の動きを司っている神経を自律神経というのですが、寒暖差アレルギーはこの自律神経が急激な寒暖差についていけず引き起こされる症状なんです。
寒暖差アレルギーの特徴ですが、まず鼻水の状態が違います。
風邪などから引き起こされる鼻炎の場合、鼻水の粘度が高く黄色っぽい鼻水が出てきます。
風邪の際に鼻水の色が黄色っぽくなるのは細菌などの死骸が含まれているからです。
対して寒暖差アレルギーの場合、水のような透明でサラサラな鼻水が出ます。こちらは激しい寒暖差で自律神経が狂い、鼻の粘膜を異常に刺激してしまうことから出るものですから、色などがつかないわけです。
アレルゲンによる鼻炎との大きな違いとして、目に作用しにくいという点もあります。
アレルギー性鼻炎の場合は目が充血したり無性に痒くなったりしますが、寒暖差アレルギーが目に作用することは少ないです。あっても鼻に連動して涙が出てくる程度です。
これが寒暖差アレルギーの大まかな特徴ですね。
ではここからは寒暖差アレルギーの対処方法をご紹介させていただきます。
寒暖差アレルギーの対処方法
寒暖差アレルギーを対処する方法は難しいですが単純です。
要は体が激しい温度差を感じないようにするだけですから、するべきことは単純です。
ただ実際に調節するのは難しいですから、中々うまくいかないこともあります。
方法としては夏場なら上着を1着用意しておきましょう。室内に入る際に急激に体を冷やしてしまうと寒暖差アレルギーが起こるので、ちょっと涼んだなと思ったら上着を着て腕を捲った状態でいいので、徐々に体を室温に慣らすようにしましょう。
冬場なら外に出る際にマスクをするだけ。直接冷たい空気を鼻に入れることがなくなりますから、寒暖差を刺激しにくいです。風邪やインフルエンザなどの病気の予防にもなりますから、外出の際には携帯しておきたいですね。
実は規則正しい生活を送ることも寒暖差アレルギーを対策する方法の一つなんですって。
寒暖差アレルギーが起こる原因の一つに自律神経が関わっているというお話をしましたが、この自律神経は日々の生活で調節されるものなのです。
自律神経の内、日中は交感神経が、夜は副交感神経が働きバランス保っていますが、不規則な生活をしているとこれらのバランスが狂い始め、自律神経のバランスが崩れます。
そうすると結果的に寒暖差アレルギーも起こりやすくなってしまうのです。ですので、寒暖差アレルギーを抑えるためには規則正しい生活を送ることも重要となってきますので、できるだけ自分の中でルーチンを作って自律神経を乱さないような生活を送ってくださいね!